というわけで……も箱根駅伝もないのですが、スポーツといえばサッカーW杯は盛り上がりましたねー。とW杯を1秒も視聴してないし、V9巨人軍以外の話題に興味のない俺が言っても全く説得力がない。相変わらずにわかの蹴球ファンが湧いて出るのもお約束でして、そういえばこの前のメキシコ五輪で銅メダルを獲得した際には、日本で一瞬だけ蹴球ブームが起きたことは記憶に新しいところである。そんなことはどうでもいいんだが、当ブログにおけるこのところの話題は英語多読である。っつーか拙者の中で多読がブームになったので、勢いで新しいkindleも購入してしまった。しかし、世間では「まず絵本を読め」「小説は読むな」などと言っておるのですが、既に老衰の高齢者である拙者に絵本はきついし、小説以外に何も読みたくない人間でもあることだし、誰の忠告も聞かずに好き勝手やることにしたので、そこんとこ夜露死苦(古いなあ)。
んで、今回の多読プロジェクト(?)を始めるに当たって最初に読んだのが「Treasure Island」であった。Oxfordのレベル4である。まあ、これくらいの難しさ(簡単さ)ならスイスイ読めるんだなあ……と言いますか、レベル3だと平易に書こうとして逆に持って回った言いまわしになっており、却って読みにくいという妙な現象が起きている。それはともかく、このごろはあんまり流行らんようだが、拙者はもともと「宝島」のファンであって、1950年のディズニーによる実写映画を愛好しておる。長編を1時間半に収めるために恐ろしく速い展開になっているんだが、今回の簡略版を読みながら、強引なまでにスピーディーな映画版を思い出したのである。ストーリーの端折り方とか御都合主義ぶりとか、graded readersってのは、やはり子供向けのレベルなのであろう。知能レベルで言えばラノベに近いものがあるようだ。別にラノベを馬鹿にしているわけではないが(してるけど)、そういう俺も去年はラノベの依頼しか来なかったので、ラノベ的な本を多読するのも何かの縁かも知れない。いや、ラノベを馬鹿にしているわけではなくて。

ところで、「宝島」の子供向けの本なら手元にいろいろありまして、戦前から出ているやつだと講談社の文学全集版、作者は高垣眸。俺が持っているのは昭和25年発行の新しい本(どこが)ですが、これは児童文学の定番中の定番である。それから偕成社版は大佛次郎、少年少女講談社文庫版は阿部知二と、大物が続々登場するところなんか、やはり名作の貫禄といったところだろう。この中では、昭和40年代における学級文庫のスタンダードである少年少女講談社文庫(ふくろうの本)に思い入れが強いのである。このシリーズはイラストが妙におどろおどろしく、装丁が派手で活字も大きくて、子供向けの本の中でもビジュアル系という感じがして好きだった。新しいものでは岩波少年文庫版(これは全訳)の評判がいいようだが、この訳者は俺が大学で英語を習った先生ではないか。なんか終始叱られているみたいなので、このバージョンはスルーだ(こらこら)。
クリックお願いしまーす


ファンタジー・SF小説ランキング

最終更新日 : 2023-01-04