というわけで……も第8波もないのだが、たまには文学の話もしないといけない。そこで英語多読をはじめたっていう話題なんですが、考えてみれば僕は数十年前から既にやっておるのだ。しかし全然身になってないのが問題であって、今回は少し大系的に徹底してやってみて、どれくらい英語力がアップするものか実験してみようと思いたった次第なの。いろいろな専門サイトを調べてみたところ、だいたい100万語くらい読めば、洋書を読めるスタートラインに立つことができるらしい。といっても、さっきも言ったとおり高校時代からトータルすればそのくらいは読んでるんだよねー。でも読んだり読まなかったりで数十年だから、全然実力として蓄積されてないってことなんだろうな。
で、簡単な英文を読みつつ、段階的にレベルを上げていくやり方がベストだと思うんですが、最初はまず絵本からっていうのもどうかと思うんです。もはや老衰のおっさんなので、子供向けの絵本は勘弁してもらいたいし、現段階で英文が読めないってわけでもないんですな。ぶっちゃけた話、僕の学力はどう考えても大学教養課程レベルなのである。教養課程に何年も在籍していた自分が言うのだから間違いない(おいおい)。だから受験英語レベルはクリアしているし、今でもペーパーバックを読もうと思えば読めるんです。でもそれは、一文ずつゆっくり訳しながらなら読めるって話であって、要するに自分が訳した日本語を読んでいるのと同じことなんだよね。これではとても読書とは言えないのであって、ある程度のスピードで引っかかることなくすいすい読める状態というものを目指したいと思っておるわけだよ。
そこで高校時代のことを思い出すと、日栄社のチョイスリーディングとか、洋販のラダーシリーズといったところを読んでいた。さっき調べてみたら日栄社のシリーズはもうないようだし、洋販も一回倒産したので別物になっているだろう。そんなことはどうでもいいんだが、要するに英語は基本的に多読だけやっていて、試験勉強は全然やらないで85点くらい取っていたのである。当時読んだのは日栄社の「宝島」「ロビンフッドの冒険」「ふしぎの国のアリス」、洋販の「O・ヘンリー短編集」「80日間世界一周」といったところだ。それから本屋にあったペーパーバックの「月と6ペンス」「ハックルベリイ・フィンの冒険」なんかを、わからん単語はあるものの強引に読み進めており、それら本物の名作に比べれば受験英語の「長文」などは簡単すぎてあくびが出る感じであった。僕が受験した大学の文学部っていうのが英語長文問題で有名なところであって、このアホな勉強法のおかげで合格したと言っても過言ではない。(俺のバカバカしい受験の話は過去記事に書いておる)
ちなみに、それらの本を買った本屋というのは、高松市の宮脇書店本店である。今では別館の方が立派になっているみたいだが、当時は倉庫を改造した通称リカちゃんハウスが開業したばかりで、誰も買わないようなマイナーな本ばかり並べていたものである。ペーパーバックとなると、その中でもさらに買うやつがいない。それでも大作映画が話題になると「ブレードランナー」「砂の惑星」なんかが並んだし、「ファウンデーション」「夏への扉」といった古典SFはここで購入したのだから、僕にとって多読の原点と言える場所なんだよね。それから「シャーロック・ホームズの冒険」「デイヴィッド・コパフィールド」といった定番の書物も買ったんだけど、数十年経った今でもまだ読んでない(ダメじゃん)。つーことで、今回の多読挑戦においては、一年くらい鍛えた末にこの辺の名作を引っかからずにすいすい読めるレベルまでいきたいと思っとります。
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最終更新日 : 2022-12-08