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2021-04-29 (Thu) 13:51

巨人・大鵬・卵焼き 70年代少年の心に響くジャイアンツの歴史


ネットをやっている者の大部分は平成生まれ、令和生まれ(?)の若年層であって、昭和がどうしたとか言っている高齢者は少数派であろう。当ブログはゆとりを揶揄し煽ることで成り立っているようなものであるが、記事を書けば書くほどにジェネレーションギャップが際立ってくるような気がする。なにしろ、女の会議は長いとか女は産む機械とか、当たり前の真実を述べたら泡を吹いて狂乱するような連中である。こいつらはどんな教育を受けているのだろうと思うのだが、考えてみれば、まともな教育を受けてないからゆとりなのである。プロ野球で言えば、本塁上の激突を禁止、ダブルプレー阻止のスライディングもダメ、あげくの果てにリプレー検証などをやりはじめおった。審判がアウトと言えばアウト、セーフと言ったらセーフなのであって、それを後からどっちが早いか調べよう、などというのは「女々しい態度」に他ならない。


特に好きじゃないのは、スピードガンで何キロ出ましたという風潮であり、年を追って150だ160だとインフレしていくのがどうも怪しいのである(数年で10%も20%も記録が伸びるのか?)。また、それを根拠に「昔の野球はレベルが低い」とほざいて、過去の名選手を軽んじるゆとりが多いように思う。しかし、先人を否定するのは自分を否定することで、そういうクソガキは早晩、世間の厳しさを身をもって知ることになるであろう。などと、たかがゆとりガキを相手にぼやいても仕方がないんだが、今回は越智正典の「ジャイアンツの歴史」という本のことを書きたかったのである。僕の持っている初版は長島引退の直後に出版されたもので、巨人軍40年史という副題がついている。長島引退ブーム(というのも変な話だが)最高潮の頃に出たもののようだ。プロ野球といえば巨人であり、川上監督・王・長島であるという、バカバカしいまでの安定感を感じることができる一冊と言えよう。


ジャイアンツの歴史


越智正典は日本テレビで巨人戦を担当していたアナウンサーで、ミユキ野球教室の司会者としてもおなじみの人である。巨人軍関係の取材では随一と言われた男であり、90歳を過ぎた現在でもスポーツ紙にコラムを書いている。これがまた越智節全開で、相変わらずやっとるなあと笑ってしまうんだが、Yahooニュースに転載された記事は、意味が分からんとか文章が下手とか、ゆとりの酷評で埋め尽くされているのだ。これは全く無理もないことで、越智さんの文章は余計な説明がない上に、話が容赦ないまでにあっちこっちに飛ぶ(これが越智節)。ある程度の基礎知識がある人間が行間を読んで初めて理解できるわけで、教養のない若いのがいきなり読んでも読解不可能なのである。戦前生まれの中にはこういう書き方をする人がわりにいたが、これは男としてのある種の照れなのかも知れない。かく言う僕も、子供向けに噛んで含めるような書き方をするのは恥ずかしいと思っているのだが、実際問題として女子供に対して親切な態度をとってしまうのは、まだまだ修行が足りないところなのであろう。


この「ジャイアンツの歴史」のジュニア版と言えるのが、昭和51年に出た「巨人軍全記録」である。大百科シリーズと同じポケットサイズで、長島茂雄監修と大きく書いてあるものの、中身は完全に越智さんが書いている。これは僕の少年時代におけるバイブルであり、この本の影響を強く受けたせいか、一時期は澤村栄治やスタルヒンの小説を書こうと準備していたほどだ。しかし、もはや関係者もほとんど生きていないし、戦前のことは調べようがなくなってしまったので、僕が下手なことを書くよりも、越智正典の本を読んでいた方がずっとためになるだろう。2000年代前半にNHKのBS放送でプロ野球のドキュメンタリーをシリーズでやっていて、実にいい番組だと感心させられた。しかし、これも18年くらい前のことなので、覚えている者はほとんどおらんのだろうなあ。こういうのを定期的にゆとりに見せて教育(洗脳)すれば、女々しい風潮も少しは改善されるかも知れないのだが。







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最終更新日 : 2021-04-29

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